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入管(申請・受理)一覧

永住許可申請の審査期間について統計を取ってみた件。2か月~9か月。

僕の事務所で永住許可申請の取り次ぎを行った外国人の審査期間の統計を取ってみた。(許可・不許可問わず。)
2012年に申請したものは8~9か月、
2013年は3か月、
2014年は3か月(2か月の方も数人いた。)
2015年は3か月~5か月、
こうして見ると2013、2014年は驚くほど早く結果が出た。(ほとんど不許可になる方もいなかった。)

そして本年はと言うと、
実はまだ結果が出ていない方も多く、最短で2か月、最長10か月待っている方もいる。

これだけ幅があると正直依頼者からの「結果が出るまでどのくらい待ちますか?」との質問に的確に答えることができない。
他の許認可手続等のように法定された『標準処理期間』があれば「10か月も待たせるなんてけしからん!」と言ってあげられるのだが。
ここは多忙な入管職員の事情を考慮して依頼者に納得してもらうしかないのだ。

日本の首相が「難民と移民に関する国連サミット」で継続的な難民支援への取り組みをうったえていた件。

日本の法務省入国管理局の公表資料によると、2015年における難民認定者数等については下記の通り。
・難民認定申請者数:7,586人(過去最多)
・難民認定申請の処理数:3,898人
・難民認定者数:27人(このほか,人道上の配慮を理由に在留を認めた者:79人)

難民として日本での在留が認められた人の数が多いか少ないかは個人の判断にゆだねられる。

ちなみに『全国難民弁護団全国会議』の公表資料によると、
・世界中で紛争または迫害から避難を余儀なくされた人の数:約5,950万人
・うち、 国内に留まって避難している国内避難民の数:約3,820万人
・国外に出て避難している難民の数:約1,950万人(難民全体の約86%の約1,240万人が発展途上国にいる。)
・国外で庇護または難民の地位を求めている人の数:約180万人

同会議によると、
・日本では難民不認定率が 3 年連続で 99%を越えた。
・審査手続きの長期化も懸念されていて、申請から認定までに 7 年超のケースもあると言う。

「スーパー玉出」社長ら、入管難民法違反(不法就労助長)容疑で書類送検されるニュースを見て。

  • 2016.08.08(月)

8月2日にアップしたブログで紹介した件。⇒リンクはここ‼

これが現実に起きましたね。

タイトルにあるように激安スーパーで有名な「スーパー玉出」の幹部らが書類送検されたと言うニュース、みなさんも耳にされたところでしょう。

社長がどのような意図で外国人留学生等を雇用されていたかは不明ですが、僕も指摘したように『とてもシビアな判断』が外国人雇用の際には求められます。

専門家へのアクセスをお勧めする次第です。

最近よく見かけるベトナム人の若者がやはり留学生として日本へやってきているのだと知った件。<副題:不法就労助長行為の罪と罰>。

出井康博というジャーナリストさんの<留学生という名の奴隷労働者たち2>というネット記事を読んだ。

僕の自宅周辺にもベトナム人の若者がこの数年の間にとても増えたように感じていた。
彼らがどのような経緯で日本に住みつくようになったのか?
それを知るヒントを記事から得た思い。
このブログの読者さんにも外国人若しくは外国人留学生を雇っている事業者さんがいることだろうが、是非、以下の法律に注意していただきたい。
【前提として「留学」のVISA(在留資格)で働くことができるのは、
 ①資格外活動の許可を得ている者、
 ②一週間に28時間以内
 となっている】

出入国管理及び難民認定法

第73条の2 次の各号のいずれかに該当する者は、3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
1 事業活動に関し、外国人に不法就労活動をさせた者【例えば留学生に一週間に28時間を超えて働かせた場合】
※2、3省略

⇒雇い主へ非常に重い処罰を科していますよ!

また第2項において、
「外国人留学生等が資格外活動の許可を受けていなかったこと」について知らなかったことを理由として処罰を免れることができない(ただし、過失のないときは、この限りでない)としている。

⇒知らなかったでは済まされない、つまり言い逃れできないようになっていますよ!


一方、第70条において、
次の各号のいずれかに該当する者は、3年以下の懲役若しくは禁錮若しくは300万円以下の罰金に処し、又はその懲役若しくは禁錮及び罰金を併科する。
4 第19条第1項の規定に違反して収入を伴う事業を運営する活動又は報酬を受ける活動を専ら行つていると明らかに認められる者

⇒雇われた側(つまり外国人留学生等)にも同じく相当厳しい処罰を科しています。

また第24条では、
次の各号のいずれかに該当する外国人については、次章に規定する手続により、本邦からの退去を強制することができる。
4 本邦に在留する外国人(※カッコ内省略)で次のイからヨまでに掲げる者のいずれかに該当するもの
イ 第19条第1項の規定に違反して収入を伴う事業を運営する活動又は報酬を受ける活動を専ら行つていると明らかに認められる者
※ロ~ヨ省略

⇒つまり、「専ら行つていると明らかに認められ」ると判断された外国人は国外退去となります!


雇う側も雇われる側も相当なリスクを覚悟する必要があるということ‼

『永住権、出ましたよ!』の僕からの電話に涙する韓国アジュンマの話。

この仕事、特に外国人のVISA関連の仕事をしていて『報われる~!』と思う瞬間がある。
VISAの変更許可や永住許可が出た時、それを本人へ伝えた時にその瞬間は訪れる。

先日もある韓国アジュンマに4か月前に申請した永住申請が許可されたことを伝えると、涙ながらに喜びそして取り乱していた。(電話でも十分にその喜びようが伝わってきた。)
過去にオーバーステイやら不法上陸やら数々の過ちを犯した経歴の持ち主で、正直許可が出るかどうかは??(韓国語で五分五分の意)だと伝えていたので、予想外の結果に感極まったのだろう。

僕がお手伝いする女性の多くはこの方のように日本で紆余曲折、波乱万丈の人生を送った方が本当に多い。
それだけ多く、右も左もわからない外国人女性を食い物にする『悪い奴ら』が存在するということだ。
甘い誘惑に惑わされないように注意喚起するが、悲しいかな『遠くの他人』である僕の言葉より『近くの友人・知人』の言葉を信じてしまうある意味純粋無垢な彼女たちを恰好の獲物として狩っていくのである。

この『負のスパイラル』をどうにか断ち切ることができないものかと、その韓国アジュンマの涙を見て悩む僕なのであった。
お終い。

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