ただいま休憩中・・・一覧
『半沢直樹』のクライマックスは予想していた通りだった。
- 2013.09.25(水)
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ドラマのような立派な銀行ではなかったが、サラリーマン時代、僕もバンカーとして少しは活躍していた時期がある。
その当時、こんな出来事があった。
半沢直樹ではないが、当時とにかく顧客だけのために一生懸命だった僕は、自営業を営む世帯を担当していたがそこの奥様から住宅ローンの申し込みを受けた。
決して条件の良くない当時の勤め先(信用組合)であったが、長い取引実績と担当者の僕を信頼して融資の申し込みをされたのだ。
商売も順調で子どものための預金も月々計画的にされていた信頼できるお客様だと判断して、融資の審査へ稟議をあげた。
しかし、当時の上司は開口一番『なんでこの人お金無いんや!』と言うのだ。
確かに繁盛している商売に比較すると頭金として用意できる資金は少なかったかも知れない。
ただ、商売を初めてまだ3年とたたない状態であったし、育ち盛りの3人の子がいたことから月々の出費も相当な額であり、ゆとりをもって住宅資金を蓄えるまでに至らなかったのだ。
住宅購入の理由も、当時入居されていた賃貸住宅の家賃よりも長期返済により住宅ローンを組むことの方がはるかに負担が軽くなることを考えての申し込みであった。
それを考慮しての申し込みであったにも関わらず、現況の資産の無さをことさら指摘する上司に無性に腹が立った。
気が付くと支店長を交えて応接間に呼ばれていた。
怒りに任せて上司に何と言って噛みついたのか全く覚えていないが、その上司は相当ご立腹の様子。
支店長に説教をされつつ思い出したのは、その上司は比較的裕福な家庭に育ったということ。(一方の僕は万年借家暮らしの貧困家庭。)
『もしかしてお金に対する尺度が僕とその上司とでは相当に違っているのではないか。』
そんなことも、当時高卒で社会経験も少ない僕には考えつかなかったのだ。
(今となっては話の持って行きようで何とか融資できたのではないかと思う。)
育った家庭の経済環境の違いによって大人になってからも“お金”に関する価値観が違って当然だ。
法曹界においてもロースクールの学費や司法修習生に対する貸与制の導入等により経済的負担が増大する一方だと聞く。
お金持ち出身者だけが法律を司る社会になってしまうのではと、過去を振り返りつつ資本主義社会日本の行く末が心配になる。
『ルポ虐待 -大阪二児置き去り死事件-』を読みました。
- 2013.09.19(木)
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『鎮魂 さらば、愛しの山口組』を買おうと書店へ行くと、『ルポ虐待』の新書が目に入った。
副題にある『大阪二児置き去り死事件』の文字を見て、あの痛ましい事件について書かれたノンフィクションだと気付いた。
あまり思い出したくない事件でもあり、堀江にある事件のあったマンションを通る度にイヤでも思い出してしまう忘れることのできない事件でもあった。
買うか買うまいか迷ったが、勇気を出して買うことにした。
内容は、事件の加害者であり亡くなった二児の母でもある女性の生い立ちから今に至るまでを本人や関係者への緻密な取材に基づいて詳細に書かれていた。
最初の部分は本当に残酷で心の痛い内容だった。読むのを辞めようと思うほど。
しかし、次第に事件に至った具体的な概要が明らかにされていく。
途中、筆者に共感する部分もあり、また懲役30年の判決に関わった当時の裁判員たちに共感する部分もあり、自分の中で葛藤しつつ何とか最後まで読みきった。
正直とても疲れた。(梁石日著『闇の子供たち』を読んで以来の読後の疲れだった。)
でも、最後まで読んで良かったと思ったし、いろいろ学ぶことが多かった作品だ。
悲しいことだが、本作品で取り上げられた女性のように子供を死なせて自分が生き残る人間がいるのは現実社会で起こっている事実だ。
『カシコギ』(趙昌仁著、韓国書籍)に出てくる主人公タウムの父のように自分の命と引き換えに子供を生かす人間はフィクションの中の話でしかないのかと、世の中を悲観してしまう。
久しぶりの韓国映画を見ての感想。『ベルリンファイル』
- 2013.09.11(水)
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韓国映画や非メジャー映画を多数上映するシネマートと言う映画館で久しぶりに韓国映画を見に行きました。
本当は今秋から上映される『悪い奴ら』の方を見たかったのですが、上映のタイミングが合わずに断念することに。(暇だとたぶん見に行くのですが。)
とりあえずスパイもので迫力がありそうなので見ることに。
内容は『シュリ』を筆頭に数ある韓国映画の中でも一般的と言っていいくらいの南北朝鮮の諜報員の悲哀を描いたもの。
しかし、同じスパイ映画でも英国の『007シリーズ』を見るときのように単純に娯楽作品として見られないのが嘆かわしい。
我が母国で起こっている『現実』に映画が謄写され、見ている最中も見終わった後も喉の渇きと変な動悸がおさまらないのでした。
子どものサッカー観戦で学んだことについて。(黙って見ていられない親、静かに見守る事のできる親。)
- 2013.07.18(木)
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仕事とはかけ離れますが、暫し他愛ない話をお聞きください。
先日、子どものサッカーの練習試合を見に行ったときの話。
1年以上通っている息子のサッカー観戦に、どうしても連れて行って欲しいと言う娘の要望に答えてはじめて見に行く事にした。(自分が口うるさい親だと自覚しているので、“子どもの世界”にはなるべく立ち入らない事を心がけている。)
なので、我が子がサッカーの試合をする姿を見るのも今回がはじめてだ。(仕事で行けないのもあるのだが。)
僕も昔、中学まではサッカー一筋でやっていたので、子どもがサッカーをやっている姿など見た日にはやかましいサポーターとして余計な活躍をしてしまいそうで見にいかないようにしていたこともあるのだが、、、
サッカー観戦をしながらそこに来ている沢山の親御さんたちがどのようにして子どもに接しているのかを観察してみた。(サッカーよりそっちの方に興味が湧いた。)
それは千差万別であった。
僕の子と同じチームでどう見ても一番活躍していた子どもに試合後ダメ出しする親、試合中から試合後まで絶えずアドバイス(?)を送り続けてる親、終始ビデオ撮影している親、試合など見ないで喫煙所でひたすらタバコを吸ってる親。
とにかく熱心な親達で溢れかえっていた。(この場が誰のために用意された場なのか忘れさせてしまうくらいに。)
その中でも比較的多かったのは、静かに子どもの姿を見守る親の姿だった。
試合が終わるとニコニコしながら子どものそばによって何やら話しかけていた。
耳を傾けると、今まで行われていた試合の話では無く、『今からどこへ出掛けたいのか』、『何か食べたいものは無いか』などを聞いているではないか。
『あ~、きっとこんな親を持った子どもはずっとサッカーを好きでいられるんじゃないかな~』と思った。
その親御さんの子どもへの接し方を見た後からは試合の内容に気がいかなくなり、夢中でボールを追いかける我が子のたくましい表情だけを見て楽しむ事ができた。
頑張る子どものそばに必要なのは親の“熱視線”では無く黙って暖かく見守る目であり、子どもにサッカーを教える人間は“コーチ”一人で充分だと言う当たり前の事を教わった一日であった。
お終い。
TBSテレビの日曜劇場、『半沢直樹』を見て頭をよぎったこと。
- 2013.07.10(水)
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大阪マラソン落選によりすっかり走ることをさぼりがちになってしまっている。
走らないので寝る時間が遅くなり⇒朝起きるのがしんどく⇒仕事に集中するまで無駄な時間を要してしまっている。
明日からは早起きと適度の運動を心がけることを誓った。
最近どうもテレビや漫画ネタが多く引きこもりがちと取られないか心配しながらも、本日もテレビドラマネタになってしまった。
今はまっている韓ドラ(野王:クォンサンウ主演)ほどではないが、第一話を見て面白ろそうだと思ったのがTBSテレビ『半沢直樹』。
以前NHKで放送されていた『ハゲタカ』と内容がかぶっているような気もするが、キャストが良く舞台が銀行なので昔を思い出させてくれるのがまた良い。
振り返ると楽しい思い出しか思い浮かばないが、辞めて10年近く経つ今でも行員当時の夢を見てうなされることが1年に何度かある。
これはトラウマなのか?
長年僕のようなはみ出し者をよく我慢して雇ってくれていたと今でも感謝しているが、二度とあの環境に戻りたくないのが正直な思いだ。(結局はみ出したまま辞めちゃったけど!)
当時バブルがはじけたことを見極められない経営陣が雇い入れた僕らの70人近くの同期の中で、今も現役で残っている人間はわずか数人。
その中の誰でもいいから何とか頑張って理事長の座を射止めてほしいと心から思う。
辞めてから10年が過ぎてもなお、昔の会社のことを思うのは愛情なのか未練なのか自分でもよくわからない。
確かなのは、わずかな取引ではあるものの僕のメインバンクとなっていただいている事実のみだ。