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2017年記事一覧

外国人技能実習制度を網羅的に所管する『技能実習法』が施行されました。

昨日、2017年11月1日に新たな法律として『技能実習法』が施行されました。

法務省のホームページでは、すでに許可を受けた管理団体として300近い団体が公表されています。

僕の事務所にも数カ月前から事業協同組合として管理団体の許可を受けたいとのオファーがありますが、一からの組合設立作業になりまして、なかなか進んでおりません。

ご承知の通り日本は高齢化にともない人手不足が常態化しています。

移民を受け入れない方針を取っている日本の国が現実問題としてこの人手不足を解消する手立ては、現在25万人以上いると言われている外国人技能実習生を〝事実上の人手不足解消の手段〟として増加させることはいたし方ないのでしょうか。

雇用の調整弁として使い捨てするのではなく、長期的に日本での定住も見越した制度に発展させることが根源的な人手不足解消の方法に結びつくように思えます。

外国人のお手伝いをさせていただいている当事務所では、新たな制度が法の趣旨通りに運用されるように外国人の立場に立って関わっていければと思う次第です。

韓国映画『チャンス商会』を観ました。

WOWOWで放映されていた韓国映画「チャンス商会」を妻と観ました。

よくある、認知症の老人が主人公のヒューマンドラマと思って観ていたのですが、なんとも説明が必要な場面が多数現れては消えていき、いったい何が言いたいのかとブツブツ文句を言いながら観ていました。

最後に訪れるどんでん返しに気づいたとき、底知れぬ悲しみと恐ろしさが込み上げてきました。

一緒に見ていた妻は隣ですすり泣いていました。

昨年母が亡くなったときにすっかり涙が枯れてしまった僕は、映画ごときで泣くことはなくなりましたが、とても考えさせられるいい映画でした。

この映画を妻と観たこともまた良かったと思いました。

日本の外国人制度のアメと鞭について。

今朝の報道によると、法務省入国管理局は、就労目的の偽装難民を防ぐことを目的に、現在の運用を撤廃、就労を大幅に制限する運用を始めとのこと。

これまでの運用では、難民認定申請の6か月後から就労を許可していた。

しかし、難民ではない就労目的者による申請が後を絶たないのだという。

年間1万人を超す申請者がおり、その大半が就労できなくなるとみられる。

数万にから数千人の難民を受け入れている諸外国と比較すると、多い時で数十人しか難民を受け入れていない日本政府らしい「厳格な」取り組みと言えますね。

一方で、外国人技能実習制度を改編、明日から実習生の日本での活動期間が条件付きながら3年から5年に延長されます。

受入人数枠の拡大と「介護」が加わるなど実習の職種は77種類に拡大され、ほぼどんな職種でも実習生を受け入れられるようになる勢いです。

上記2つの報道を見ると、「外人」に対する日本政府の『視点』が良く見えてくると思います。

在留資格取消を前提とした呼び出しについて相談を受けました。

日本人男性と離婚した外国人女性からの相談。

離婚後数カ月たったある日、入管から手紙が来て、聞き取りをするので出頭するよう要請されたとのこと。

この通達は、在留資格取消を前提とした意見聴取を行う旨の通知のことです。(運転免許取消の前に行われる〝聴聞〟のようなもの)

最近よくこれと似た相談を受けます。

多いのは、離婚して結婚ビザの該当性を失った方や退職後しばらく再就職先を見つけられていない方たち。

結婚ビザについては配偶者と離婚した後6カ月が、ビジネスビザの場合会社を辞めてから3カ月の猶予期間が設けられています。

が、別の規定により、認められた在留活動をしておらず且つ「他の活動を行い又は行おうとして在留していること」が判明した場合、上記の期間(6か月または3カ月)を待たず在留資格を取消される恐れがあります。

国会での審議の過程で法務省の役人はこの件の例示として「技能実習生の失踪問題等に関連し」た答弁をしていましたが、実際の運用はどうなされているのでしょうか?

ルールを作るのはよろしいのですが、それを運用する側に過度な裁量を与えてしまうのは、作ったルールの形骸化をもたらすもので、本末転倒なのではないでしょうか。

朝鮮の経済について学んできました。

朝鮮経済について研究している方を講師に招いた会合へ参加しました。

難しい内容ではありましたが朝鮮の現状について日本のマスコミが垂れ流す偏向報道しか手にできない僕としては、非常に有意義な勉強会でした。(ミサイル発射の映像はいい加減見飽きましたよね、、)

講師の先生いわく朝鮮の経済は微増ではあるものの成長・安定しており、一時の苦難の時代を乗り越え、自立経済形成を成し遂げているとのこと。

〝最強の経済制裁〟は通用しないのだそうだ。

とは言え、ピョンヤン以外の国内の暮らしぶりはあまり見えてこず、机上の統計のみでは捉えることのできない実態としての朝鮮人民の苦難については心配してしまうのであります。

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