『日本に生きる北朝鮮人 リ・ハナの一歩一歩』
- 2013.02.15(金)
- ただいま休憩中・・・ ,
- 日本語
今日は本の紹介をします。 タイトルにある通り、北朝鮮から日本へやってきたある女性が書いたエッセイ(ブログの集約)です。
とても読みやすく優しい文章で、また僕には興味を引く話題も豊富だったので1日で全部読みました。
先ず驚いたのは、日本に来て4年足らず(ブログをはじめた時期)でここまで日本語の文章を上手に書き上げる彼女の潜在能力にです。
更に大学にまで進学するとは、、、(ちなみに僕は高卒です!) 文中、何度も自分自身のことを『ダメな私!』と表現されている作者ですが、これまで平々凡々に日本で生きてきた僕からすると、『そんなことは無い!』、『今までもそして今現在も本当に頑張ってるじゃないか!』と叫びたくなりました。
僕の記憶に残ったフレーズ、 『最初は突然雨が降り出したり、雷注意の呼び掛けがあったり・・・もうダメかなと思ったら、私たちの切ない想いが届いたのか、さっきまでの雨がウソのように上がって、空はからりと晴れ始めました。やった!やった!』 このフレーズを読んで、『君の人生にも、残してきた親戚にも、朝鮮の民衆にも、その様なときが訪れますように。』と願わずにはいられなかったのでした。
感情にむらがある彼女のことを心配しつつ、どうか日本で幸せをつかんで欲しいと思わせるとてもチャーミングな本でした。 お終い。