上陸審査。
海外から外国人が日本へ入国する際、日本の空港で入国のための審査を受けることとなる。
これを上陸審査と言う。
ちなみに日本の空港までが“上陸”、空港で上陸が認められて“入国”となる。
日本の上陸審査は厳格に行われ、飛行機の機内や舟の船内で渡される入国カードには、日本への渡航目的や主な宿泊場所等を真実に基づいて記入しなければならない。
このカードへの記入を適当にすると、後でとんでもない不利益を受けかねない。
先日、韓国籍の男性が関空で足止めされていると事務所に電話があった。
話を聞いてみると、日本で起業するための準備として上陸目的を『ビジネス』としてカードに記載したところ、上陸審査の窓口で訪問する会社名を聞かれたが、「会社名は決まっていないしこれから起業するのだ」と日本語でうまく伝えることができず、一悶着しているとのことだった。
職員に電話を代わってもらい事情を説明すると共に、『日本語が分からないのだから日本語で執拗に質問することはおかしいし不親切だ!通訳できる人間を呼ぶべきだ!』と抗議した。
即座に上陸許可となったが、男性はその間、あまりに不安で怖い思いをしたに違いない。
不順な目的で日本への入国を試みる外国人が多いのも分かるが、もう少し親切で丁寧な対応を望みたい。