信仰。
- 2011.11.05(土)
- 国籍・家族関係登録(戸籍) ,
- 日本語
長男が生まれた時、口を開けると片方の唇の端が下がるので、要検査となった。
検査結果を聞くまで不安でいても立ってもいられず、何かしなければと言う脅迫観念にとらわれた。
万が一何らかの障害があったらどうしよう、自分へ与えられた試練なのか?、など、色んな考えが浮かんだ。
しかし、突き詰めると事実を受け入れる意外にどうすることもできないと知った。
無宗教で無神論者だが、次の日から当時まだ2才だった娘と二人で、近くの公園にある神社参りをはじめた。
その日から、検査の結果が出るまでの1ヶ月以上、娘と二人の神社通いは続いた。
女の子で発育が早かった娘はしっかりとした足取りで公園まで付き合ってくれ、結局、一日も欠かさないまま検査結果を聞くことができた。
『問題なく健康な赤ちゃんですよ。』との言葉を聞いて、本当に安心した。
あの時程に人間としての無力感を味わったことはない。
それ以来、御利益のある神社として公園で遊ぶときにはお参りするように心がけている。
後になって知ったのだが、神社仏閣では日々のお礼をして、お墓参りで沢山お願いをするのが正しい行ないらしい。
いずれにせよ、最後に残るは『神頼み』なのだった。