失踪した相続人を探して。遺産相続に潜む煩雑さについて。②
- 2023.03.18(土)
- 相続・遺言
失踪中の相続人を探し当てた僕は、とりあえず手紙を送ることにしました。回答があればラッキーくらいに思って2回ほど出してみましたが音沙汰なし。
仕方なく依頼人に断りを入れた上で実際の現場を訪ねてみることに。
仕事を終えて帰宅するだろう時間帯を狙ってドアをノックするも反応がありません。
マンションの外から見ると明らかに部屋の明かりは付いていました。
応答しないので会うのを諦めてドアに連絡がほしい旨メモをした名刺を挟んで部屋を後にしました。
自宅まで来られたのを余程驚いたのか、その後連絡があり遺産分割協議に関わって貰うことができたのでした。
このケースのように相続人のうち一人でも揃わない場合、遺産を分けて手にすることが困難な状況になり得ます。
親族間の日々の交流が益々乏しくなる昨今、このようなことが起こりがちです。
防ぎようのないケースに対して事後に如何に解決に導くかを日々の経験と研鑽を蓄積させながら、サービスのさらなる向上を目指そうと思う次第です。