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- 永住申請時のミラクル許可取得事例。過去の過ちについて事実通り述べて誠心誠意謝罪すればその意は通じる。
永住申請時のミラクル許可取得事例。過去の過ちについて事実通り述べて誠心誠意謝罪すればその意は通じる。
- 2019.09.16(月)
- VISA・在留資格関連
数カ月前、ある依頼者の永住申請が許可されました。
正直、申請後に判明した事実からは「100%不許可、それどころか日本にいられなくなる可能性がある」と本人に伝えてありました。
ことの発端は出入国在留管理局から来た一通の手紙(追加書類提出通知書)。
永住申請の場合には特に頻繁に来る手紙ですが、この依頼者の場合、その内容がなかなか衝撃的でした。
詳しく述べることはできませんが、<過去の日本への入出国歴についての説明と本国からの出入国記録の開示文書を提出せよ>との指示。
この時点で僕に何か隠しごとがあることが判明。
本人を問い詰める(優しく問いただしましたよ、、)と、案の定、
①過去に密入国して、
②日本人の養子となって、
③その後すぐに離縁(養子関係を解消)して、
④日本から密出国した
ことがあるとの告白を受けました。
これ、現在の在留許可が取り消されてもおかしくないような大嘘です。
永住申請を取り下げるか?それとも入管の指示に従って説明と書類を提出するか?当人と真剣な話し合いを重ねました。
正直、ここまで来るとごまかしはきかないし、取り下げたからと言って事実を伏せることもできません。
二人で出した結論は、ありのままをさらけ出して全て入管の判断にゆだねることでした。もちろん謝罪も含めて。
全てを諦めて、最悪、日本人妻と離れ離れになることも覚悟していた僕らに、数カ月後に思いもよらない結果が訪れます。
なんと、永住を許可するとの通知が届いたのでした。
過去に何度かミラクルな許可を永住申請時に経験したことがありますが、今回はそのいずれをも上回る驚きの結果でした。
やはり、真実を語り、その人物の現在の誠実性を主張することが第一であるとの僕の考え方は間違ってなかったと思わせてくれた事案でした。
弁護士とは違い、これだけのミラクルな結果を出してもいただく費用は同じなのが寂しいですが、それもまた愛嬌。と自分を慰めました、、、