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僕ら在日コリアンが、自分の姓(苗字)や本貫、故郷(本籍地)について過度にこだわりを持つ必要など無いのだと日々感じる件。

  • 2016.10.01(土)

最近は本当に相続についての相談が多く、特に在日コリアンの複雑な話が多数である。

何が複雑かと言うと、それまで普通に暮らしていたおじいさん(又はおばあさん)が自分の死(若しくは配偶者の死)を間近にして急に自分は別人だと言い出すこと。

どういうことかと言うと、戦後の混乱期に何らかのきっかけで別人の振りをして外国人登録を行い、その後本当の自分を名乗り出る機会を逸したまま長い歳月が経過してしまっているといったケース。

中には本当の自分が韓国の戸籍上で既に死んでしまっているケースもあり、最早救済の方法が見つからないことも。

そうして考えると、僕の祖父母ももしかしたら<孫〇〇>、<朴〇〇>では無かったのかも知れず、<密山孫氏>が僕の本貫だが、まったく別の<金さん>や<李さん>だったのかも知れない。

国籍含め、姓(苗字)や本貫、行ったこともない書面上の故郷(本籍地)に過度にこだわるのではなく、日々の暮らしにおける人との繋がりや居住する街にこそ本来の故郷(コヒャン)があるのではと感じるのだ。

済州道(チェジュド)を故郷に持つ在日コリアンとの結婚を未だに渋る理解不能な「在日コリアン」が居ると聞くが、そんな人には是非このブログと手塚治虫作『アドルフに告ぐ』を読むことを勧めて欲しい。

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